立花 敏弘 Toshihiro Tachibana

写真|立花 敏弘

東京都出身。国立音楽大学声楽学科卒業。‘91年から‘93年までイタリア・ミラノに留学。カルロ・メリチャーニ氏に師事し、彼の主催するスクオーラを最優秀の成績で卒業。帰国後、藤原歌劇団のオペラで舞台経験を重ねる。‘97年1月熊本シティ・オペラ10周年記念公演「運命の力」のドン・カルロ役で絶賛を博し、オペラデビューを飾る。同年9月には「カルメン」のモラレス役で藤原歌劇団本公演にデビュー。その後、同歌劇団の「椿姫」「マクベス」「蝶々夫人」、新作ファンタジー・オペラ「緑の天使」のパパ役に出演。新国立劇場では‘01年「ドン・カルロ」のフランドルの使節団、‘02年「カルメン」のモラレス役で出演。‘04年1月日本オペラ団体連盟人材育成オペラ公演「ヘンゼルとグレーテル」の父ペーター、7月には東京室内歌劇場公演R.シュトラウス「インテルメッツォ」(日本初演)の公証人役と活動を広げている。また、‘05年のメノッティ「電話」、ヴォルフ=フェッラーリ「スザンナの秘密」などの室内オペラや‘07年のモーツァルト「魔笛」のパパゲーノでは、その抱腹絶倒の演技力も注目を集めた。その他では「トスカ」のスカルピア、「蝶々夫人」のシャープレス、「ラ・ボエーム」のマルチェッロ、「妖精ヴィッリ」のグリエルモ、「エドガール」(‘06年5月日本初演)のフランク、「リゴレット」「ナブッコ」のタイトルロール、「カルメン」のエスカミーリョ、「パリアッチ」のシルヴィオ、「カヴァレリア・ルスティカーナ」のアルフィオ等をレパートリーとして多数のオペラに出演。 コンサートにおいても、各地でベートーベン「第九」のソロや、マーラーの「さまよえる若人の歌」などオーケストラと共演し、好評を得ている。一方ではスタジオの録音にも定評があり、ディズニー「ポカホンタス1」スミス、「眠れる森の美女」王子様の歌部分の吹き替え等がある。
藤原歌劇団団員。玉川大学非常勤講師。